以前のブログ「子ども時代の英語学習法の正解とは!まず親がすべきこと!」
で紹介したように、我が家には小学生の子どもが3人おり、一番上の小学6年生の娘は、幼児期より英語に触れてきました。
長女は好奇心旺盛で、何でもやってみたいし、コツコツ真面目に頑張るタイプ。
幼児期は、タッチペンで押すと英語の単語が聞ける進研ゼミの子どもチャレンジで遊び、
小学1年生からは、ネイティブ講師がいる会話メインの英語教室に喜んで通っていました。
しかし2年間英語教室に通った小学3年生の時点で、まったく英語を読めない、書けない、そして肝心な発音も会話もほとんど成長していない長女を見て、このままではいけない。この方法は間違っているのではと思ってきました。
やまママ
長女は英語教室を続けたがりましたし、長女より長くその教室に通い、上手に英語でスピーチをする年上の生徒さんも居たので迷いましたが、あまりに成長の実感がなく、小学2年生の終わりに英語教室を辞めることにしました。
目次
小学生の親子で。英語の自宅学習を開始!
2年間の月謝はとてももったいなかったですが、英語に苦手意識を持たず、英語は楽しいという先入観は持たせてくれたので、効果はゼロではなかったと信じることに。
そして次にどのように英語を勉強させていこうか夫婦で話し合いました。
やまパパ
小学生の親子で英語の自宅学習を開始!まずは子どもオンライン英会話教室!
やまパパの考えのもと、まずは子どもオンライン英会話の無料体験を受けてみました。
ところが、通学の英語教室で外国の先生に慣れていたと思いきや!
小学3年生の長女は戸惑って挨拶も小さな声で返し、質問されても「えーと・・・」と笑顔でごまかして私に助けを求めるばかり。
やまママ
オンライン英会話の先生は、明るいフィリピンの女性の先生で、長女にうまく対応してくれていたと思うのですが、
長女に感想を聞くと、
「楽しかったけれど、またしたいとはあまり思わない」。
えー!まさかのNo!
全否定ではないので、このままオンライン英会話にトライしても良いかと思いましたが、何より娘のオンライン英会話に同席して、助けを求められた私が焦りました。
「全然英語ができない」
学生時代は少しは英語に自信があったやまママですが、子どもの隣で一緒にレッスンを聞き、助けを求められて自分が質問を聞いて答えを出す、必死の25分間レッスンでした。
今思えば、簡単に英単語1語で答えても良かったと思うのですが、大人のプライドか、主語・動詞・目的語、過去か未来か、進行形かなど、ちゃんとした文章で答えないとと文法を考えすぎたのだと思います。
そして長女は「私はママと英語の勉強がしたい」と!
私もオンライン英会話教室で自分の単語力の低下、文法の忘れぶりに愕然としたので、娘と自宅で英語学習をするのも良いかと思い、娘と自宅英語学習を始めました。
小学生の親子で英語の自宅学習を開始!英検5級目指して勉強!
小学3年生の娘。
自宅で英語学習をするには、何か分かりやすい目標があった方が良いと思い、まずは英検5級を目指して親子で勉強することにしました。
英語は何といってもまずは単語力!
そう思い、単語帳と、英検5級対策の過去問付きドリルを購入。
まずは長女に単語を覚えてもらいました。
「とりあえずは単語を書けなくても良いから、単語を声に出して読んで、意味が分かるようになろうね」
というのを目標に、長女は3か月で単語帳を3周して、英検5級用の単語帳の90%近くは覚えられました。
そして毎週末に親子で英検5級対策のドリルを3か月で3周解き、勉強開始から6か月で無事余裕を持って英検5級に合格。
長女はリスニングの点数が良く、2年間通った英語教室は無駄ではなかったのだと安堵しました。
小学生の親子で英語の自宅学習を開始!次は英検4級目指して親子で勉強!そして行き詰まる・・・。
やまママ
英検5級に余裕をもって合格したので、4級も今までのように勉強したらいけると思いました。
でも4級は甘くなかった・・・
英検5級と英検4級の違い
- 必須単語数が、4級は、5級の2倍
- リーディングもリスニングも長文問題が出てくる
- 5級では「現在形、現在進行形」ぐらい、4級では「過去形・未来形」「不定詞と動名詞」「比較級と最上級」の文法が出てくる
まず単語の数がいきなり増えます。
そして何より娘が苦戦したのが、「過去形・未来形」「不定詞と動名詞」「比較級と最上級」の文法。
苦労して覚えた動詞の単語の、過去形のバージョンも覚えなければならない。
しかもこの動詞の時は不定詞、この動詞には動名詞、など、理解と暗記の量が英検5級とは比べ物になりませんでした。
娘は一つ一つ「どうしてこの動詞の過去形はこうなるの?」「どうしてこの動詞はtoだけど、この動詞はingなの?」と仕組みや理由を聞いてきます。
私が理由を考えずに先生に言われた通りに覚えるぼんやりした学生だったため、理由を伝えるのに調べて説明して一苦労。
「過去形はこういうスペルになるから仕方がない」というのは「とにかくこれを覚えて」と暗記させるしかありませんでした。
次々と出てくる理由が納得できない文法に、「とにかくこのまま覚えて」が増える日々。
娘も英語の勉強が嫌になりだしてしまいました。
やまママ
英語を好きになってもらいたかったのに、英語が嫌いになっていく娘。
このままではいけない。一体どうやって英語を勉強させたら良いのだろう・・・
娘が小学4年生から小学5年生の途中までの間、ずっと英語の自宅学習に悩んでいた私に、一筋の光が。
それが公文英語でした。
小学生の親子で英語の自宅学習を開始!公文英語に出会う!
娘、小学5年生の秋、11月末。
きっかけは娘の学校の勉強のライバルでもある男の子友達が、「この後公文に行くから」と公園に公文の鞄一式を持ってきたことです。
公園で子ども達を見守っていた私は、「公文ではどんな風に英語の勉強をしているの?」とその友達に聞いてみました。
すると見せてくれた宿題のプリントを見てびっくり!
そのお友達は1年前に公文英語を習い出したらしいのですが、英語の文章が綺麗なスペルでズラリと書かれていました。
そして娘が理解に悩んでいた「過去形」や「不定詞・動名詞」が随所にちりばめられたプリントだったのです。
「これ、全部分かるの?」「何も見ずに、自分でこの英語の文章を書いたの?」「どうやって理解したの?」「長女は単語は読めても書けないけれど、どうやってこのいろんな単語のスペルを正確に覚えたの?」
あまりの驚きと興奮に、矢継ぎ早に質問してしまいました。
ちょうどその友達のお母さんも公園に来てくれたため、お母さんから公文英語について詳しく聞くことができました。
娘はライバルでもある友達が、自分が苦戦している文法を易々と理解し、英語の文章をスラスラと書いている現実に、好奇心と負けず嫌いの面が顔を出し、「私も公文の英語を習いたい!」とメラメラとやる気を見せ始めました。
小学生の親子で英語の自宅学習を開始!驚きの実感!公文英語の凄さ!メリット!
娘、小学5年生12月。
お友達とそのお母さんから公文英語の良さを聞き、やる気に溢れていた長女は体験もなしにすぐに公文英語に入会。
私と自宅で英語学習をしていたこともあり、最初のレベルチェックテストで中学1年生レベルのGⅡからスタートすることになりました。
やまママ
私が試行錯誤した娘との英語自宅学習が、まったく無駄ではなかったことが分かって、安堵と喜びで泣きそうになったよ・・・
それからは長女の真面目でコツコツ型
&
教えてくれた友達に早く追いつきたいという負けず嫌いの性格で、
毎朝、朝ごはんまでの1時間弱、嬉々として公文の勉強を自分でし始めました。
私が一度も「公文をした?」と声をかけたことがないくらい、自分から喜んで。
公文の先生が1日の宿題は5枚、日曜日は休んでもいいよと言っているのに、日曜日を含め1日10枚の宿題プリントをもらい、週2回の公文教室での勉強も、人の2倍プリントを解いて帰ってきました。
Eペンシルで英語の発音を聞いて、自分で英語を復唱して、ひたすらプリントを解く娘に、「楽しいの?」と聞くと「めっちゃ楽しい!」と!
私とは理解にあれだけ苦労した「過去形・未来形」「不定詞と動名詞」「比較級と最上級」の文法もすんなり突破!
やまママ
え!なんで!?
私には「これはなんでこうなるの!?」といちいち突っ込んできてたのに、なんでプリントを読むだけでサラッと理解して問題が解けるの!?
まさに目からウロコでした。
公文では先生が前で授業をせずに、プリントを自分で読んで理解して、問題を解いて、マル付けを先生にしてもらうという方式です。
あれだけややこしい文法や動詞の変化を、プリントで読んで理解して自分の物にしていけるということが驚きでした。
公文てすごい。
公文を習ったことがなく、どちらかというとアンチ公文であった自分は、素直に公文に感動しました。
あれだけ苦労した娘との英語自宅学習。
本当に公文英語の凄さに驚きました。
そして、私が今までアンチ公文だった理由は以下です。
- 公文国語は文章問題を取り扱わない
- 公文算数は自分の学年を超えてどんどん進んで行けるけれど、一部の賢い子を除き、進むほど過去習った分野を忘れていく
これらのことを、子どもを公文に通わすママ友から聞いていたのです。
なので、公文の英語にも興味を全く持っていませんでした。
あの日までは。
娘は小学5年生の12月から習い出し、半年の間で中学3年生レベルのIⅡに進みました。
私の声かけや勉強を見る手間も一切なく、楽しい楽しいと言いながら。
今や私も忘れてた難しい文法の文章を綺麗なスペルでスラスラと書き、長文になってきた英文もスラスラと音読しています。
驚くほどの成長。
公文の英語を習って良かった。あの時友達から教えてもらえて良かった。
本当にそう思いました。
公文英語のメリットと公文英語のデメリット
私が実感した公文英語の凄さと、今度課題になってくる公文英語の足りないポイントについてまとめます。
公文英語の凄さ・メリット
- プリント内容が優れている
- 公文の先生ができていない部分を把握してできるまでその分野をさせてくれる
- 何枚プリントを解いても、公文教室で30分勉強しても1時間勉強しても同じ値段
- Eペンシルでネイティブの綺麗な発音を毎日聞ける
- 英文をEペンシルの綺麗な発音で聞きながら目で追いかけた後、自分で声に出して英文を暗唱するという勉強法
- 宿題のプリントが毎日するように提供されるので、毎日英語に触れることができる。
公文英語の凄さ・メリット1.プリント内容が優れている
とにもかくにも、プリント内容がよくできています。
まず先生が教えなくても自分でプリントの例題を読んで、その分野の文法が理解できるようになっているという凄さ。
そして基本の宿題である1日5枚。
その5枚のプリントの中で、「例題を理解→その例題の文法を自分の物にする」という問題の順番と熟考された内容の凄さ。
そしてランクが上がり、違う文法の勉強に変わっても、度々これまでの文法がプリントの文章に出てくるという復習法の凄さ。
本当によくできているプリントです。
公文英語の凄さ・メリット2.公文の先生ができていない部分を把握してできるまでその分野をさせてくれる
公文の先生がシステムとしてきちんと各生徒の弱点を管理しているところも助かります。
各ランクごとに200番までのプリントがありますが、何番の分野はできていない、などを先生がしっかりと把握し、できるまでその分野を繰り返し課題に出して、できるようになるまで上のランクに上がりません。
自宅学習では、子は親に対して甘えも出て、同じ所や苦手な所をしたがりませんが、公文では徹底的に管理して課題を出してくれます。
公文英語の凄さ・メリット3.何枚プリントを解いても、公文教室で30分勉強しても1時間勉強しても同じ値段
逆にいうとやる気のない子でも同じ値段で勿体ないのですが、娘は人の2倍以上プリントをもらって宿題をこなし、公文教室にも人の2倍居座って勉強していました。
それでも同じ値段。
やる気のある子、早く進みたい子には、一律の授業をする英語教室よりとてもお得だと思いました。
公文英語の凄さ・メリット4.Eペンシルでネイティブの綺麗な発音を毎日聞ける
このEペンシルがまた、とても良くできています。
Eペンシルは購入費が税込み6,600円かかりますが、この1本で公文英語のすべての教材に対応してくれています。
なのでどれだけレベルが進んでも一回の購入で大丈夫です。
Eペンシルは、プリントにあるマークをタッチすると、そこに書かれている英文を綺麗な発音で聞くことができます。
私が娘と英語の自宅学習をしていたころは、私のヘタな発音で読んだ英単語に文章で、ひどいものだったと思います。
時にはスマホで単語の発音を検索して聞いたりしましたが、いちいち手間でした。
それがEペンシルでは、プリントの文章についているマークをタッチするだけ!
子どもが楽しみながら簡単に綺麗な発音を聞くことができる優れものです。
公文英語の凄さ・メリット5.英文をEペンシルの綺麗な発音で聞きながら目で追いかけた後、自分で声に出して英文を音読するという勉強法
この「聞く」「音読する」という勉強法がまたすごいと思います。
最初は読み方が分からない単語も、Eペンシルで発音を聞いて「こう読むんだ」と理解し、日本語訳と照らし合わせて「こういう意味なんだ」と学びます。
そして次に自分も真似して英文を音読します。
これを3回繰り返します。
聞いて、実際に口に出すことで、「この単語はこう読む」「この単語はこういう風に使う」ということが、より明確にインプットされていきます。
そしてEペンシルで学んだ単語を、次のプリントで実際にスペルで書いていきます。
聞いて、理解して、声に出して、書く。
娘はどんどん綺麗な発音の単語を覚え、書けるようになっていきました。
そして長文の文章もEペンシルのマネをしてスラスラと読めるようになっていきました。
公文英語の凄さ・メリット6.宿題のプリントが毎日するように提供されるので、毎日英語に触れることができる。
公文は基本は日曜日以外の毎日勉強できるように宿題が出されます。
毎日英語に触れる。
そして毎日Eペンシルで綺麗な英語の発音を聞き、音読する。
これは英語力を伸ばすためにとても大切なことだと思います。
公文は毎日コツコツと頑張れる子であれば、確実に英語力を伸ばしていける勉強方法だと思います。
公文英語の課題・デメリット
公文英語の素晴らしさに感嘆し、脱帽した私ですが、娘が習い続けていくうちに、公文英語に足りていない課題も見つけました。
- スピーキングに弱い
- 文法をなんとなく理解はしていても、詳しく理解している訳ではない
公文英語のデメリット1.スピーキングに弱い
Eペンシルのお陰で、リスニングと発音は通学していた英語教室以上の力を付けてきましたが、公文英語では、英語で自己紹介をしたり、会話をするというフリートークの学習がノータッチです。
プリントに書かれている長文の英語の文章は、Eペンシルに続いてスラスラと読むことができますが、英検3級の2次試験にあるような「面接形式のスピーキングテスト」では、公文英語の弱点が露呈します。
ここを補うためには、オンライン英会話教室などを習う必要があると思いました。
オンライン英会話教室は、月謝2,000円など低価格帯からあるので、公文と併用しても負担は少なくて済みます。
公文英語のデメリット2.文法をなんとなく理解はしていても、詳しく理解している訳ではない
私との自宅学習では、あれがけ理解に苦労した文法をさらりとマスターして次にすすむ娘。
それが不思議で仕方ありませんでした。
そして娘の公文のプリントを見て分かりました。
公文のプリントでは、「この動詞の時はtoが後にくる。なぜなら~」「この動詞の時はingが後にくる。なぜなら~」
と、いちいち文法を説明していません。
「現在完了形」「過去進行形」などすべての文法においてもそうです。
例題で「こういう仕組みの文章があるんだ」「こうやって訳すんだ」と理解して、真似して書く、見ずに書く、聞いて音読を繰り返すうちに、そのパターンを暗記しているのです。
「覚えて理解したつもりになる」という危険性があります。
娘は小学6年生なので、それなりに理解力も付いており「文法の仕組みや意味もちゃんと理解しているよ」と私に文法を説明してくれます。
しかし、これがもう少し低学年になると「なんとなく」理解したまま進んでしまう可能性が高いです。
でも、「なんとなく理解して進む」というのは、公文がわざとそうしている勉強法かもしれません。
最初から「この動詞はこうで」「この時はこう使って」と、理屈で入ってしまうと、子どもは英語の勉強がしんどくなってしまうからです。
赤ちゃんは周りから母国語で話しかけられて、「こういう時はこう言うんだ」となんとなく理解して、おしゃべりを始めます。
なんとなくの無理のない理解から、どんどん母国語をマスターしていきます。
そんな風に負担なく「なんとなく理解していく」というのは公文英語の良さでもありますが、小学校低学年の子などは、根本的には理解していないので応用に弱くなったり、忘れてしまったりということになるかもしれないと思いました。
娘は小学6年生なので、来年には中学校できちんと文法を学び、「あぁそういうことだったのか!」と再確認していってもらえたらと思っています。